これから電子海図を導入しようと考えているみなさまへ

はじめての方へ

タイトルをクリックすると各項目にジャンプします。

1.日本の電子海図の状況について(2009年1月1日現在)
2.パソコンで使用するためには
3.弊社での海図購入手続きの流れ
4.必要となるセル選択のヒント
5.電子水路通報(Ecdis Revision information application profile/Electronic Notices to Mariners for Cell:ER)について
6.よくあるご質問
 

1. 日本の電子海図の状況について(2009年1月1日現在)

電子海図とは電子海図表示装置(Electronic Chart Display and Information System:ECDIS)やパソコンで利用することのできるデジタルベクタチャートです。国際水路機関(IHO)によって規定された「デジタル水路デー タ転送基準(S-57 Edition 3.1)」のフォーマット基準に基づいて作製されていて、日本では海上保安庁海洋情報部が作製し(一財)日本水路協会が販売しています。

日本の電子海図は海上保安庁刊行の紙海図に基づいて作製されています。最新の状況については海上保安庁海洋情報部のホームページをご参照ください。最新の刊行範囲については(一財)日本水路協会のホームページでご確認ください。

航海用電子海図CDには海上保安庁刊行のすべてのデータが収録されていますが、S-63(IHOデータ保護方式)によって暗号化され提供されています。使用するためには暗号を解くための専用の鍵(セルパーミット)が必要になります。

データは停泊レベル(1/7,500以下)から概観レベル(1/1,500,00以上)まで6段階の縮尺に分かれていて各レベルごとに一定の範囲で区切られています。区切られている範囲をセルと呼んでいます。

購入は必要なセルをまとめてご契約を結ぶ形となり、ご契約の有効期間は基本的には1年間です。

2. パソコンで使用するためには

航海用電子海図CDだけではパソコンで使用することができず、専用の表示ソフト(弊社製品ChartRescue、ChartViewerなど)と暗号を解くための鍵(セルパーミット)が必要になります。

セルパーミットは必要な分だけをセル単位(1セル550円/税抜・年間)で入手することができますが、セルパーミットの入手(=電子海図の購入)には電子海図を使用する表示装置(パソコン、ECDISなど)のユーザパーミット(※1)が必要になりますので表示装置が未定の状態で電子海図のみを先に購入することはできません。

※1 表示装置1台1台を識別するためのコードです。

なお、ユーザパーミット・セルパーミットは表示装置ごとに異なります。複数の表示装置で同時にご使用になる場合は、それぞれに必要になりますのでご注意ください。

3. 弊社での海図購入手続きの流れ

1.ご注文セル名をお知らせください。※1
2.弊社からの案内に従って代金をお振込みください。
3.航海用電子海図CD・航海用電子海図利用申込書をお届けします。
4.航海用電子海図利用申込書をご返送ください。
5.ライセンスID(※2)およびセルパーミットを発行いたします。

※1 ChartViewerなど表示ソフトと同時にご注文いただけます。
※2 ライセンスIDはユーザパーミットごとに付与されるIDです。

4. 必要となるセル選択のヒント

ご利用予定海域で刊行されているセルから必要なセルを選択していきます。1セルから追加購入することができますので、必要最低限のセルだけ揃え必要に応じて後から増やしていくことも可能です。

電子海図は航海目的に応じてレベルが6段階に分かれています。同じ海域に複数のセルが存在するケースが多々ありますがレベルごとに縮尺が異なっており、そのレベルの縮尺以外では正しく表示されないことがありますので、同じ海域でも異なるレベルのセルを揃えることを推奨します。

セルの価格はデータ量や範囲にかかわらず1セル550円(税抜・年間)です。停泊・入港・アプローチではセル枠いっぱいまでデータの入っていないものもあり、隣り合ったセルでも海図が連続して表示されず、画面が白く表示されることがあります。

各セルの包含区域については海上保安庁海洋情報部のホームページでご確認いただけます。

また、縮尺の異なる(航海目的の異なる)データの接続部分ではデータの不連続が生じますのでご注意ください。特に電子海図を極端に拡大表示した場合の使用には注意してください。

5. 電子水路通報(Ecdis Revision information application profile/ Electronic Notices to Mariners for Cell:ER)について

航海用電子海図情報を最新維持するための情報です。

海図を刊行した後の水路、沿岸、港湾等の状況は常に変化していますので、海上交通安全のために、これらの事項は一刻も早く船舶に周知する必要があります。

紙海図では内容を最新の状況に維持するため「水路通報」(和文・英文)により手書き、または添付されている小図面により訂正していますが、電子海図では電子水路通報(毎週金曜日発行)によって訂正します。

電子海図同様暗号化されていますが、電子海図と同じセルパーミットで利用することができます。

契約期間中の電子海図ユーザは(一財)日本水路協会のホームページから契約している電子海図についての電子水路通報を無料でダウンロードすることができます。ダウンロードした電子水路通報を適用することで電子海図を最新の状態に保つことができます。

ダウンロードは電子海図を使用しているパソコン以外でも行えます。

契約期限日を過ぎると電子水路通報のダウンロードはできなくなりますが、契約を更新することで再度1年間の無償ダウンロードを行うことができるようになります。更新にかかる費用は新規契約時同様1セルにつき550円(税抜・年間)です。

また電子水路通報CDには発行時点から12ヶ月前のものまでが収録されています。ダウンロードできる環境がないユーザは、契約時に申し込むことによりCDで受け取る(※)こともできますが、その場合は毎月1,500円(税抜・契約時に期間分をまとめて支払い)の料金がかかります。

※毎月1回、最終金曜日発行分のみ。

6. よくあるご質問

Q01. 電子海図をパソコンにインストールすれば海図が見られるのですか?
A01. 電子海図をパソコンで利用するためには専用の表示ソフトが必要です。
Q02. ChartRescue、ChartViewerを持っていなくてもセルは買えますか?
A02. ライセンスID、またはユーザパーミットがわかれば大丈夫です。
Q03. 東京湾の電子海図が欲しいのですが、全体をカバーしている沿岸航海を買えば必要経費は1年間550円+税だけですか?
A03. 沿岸航海レベルの電子海図を1枚だけ購入した場合は550円+税です。ただし、沿岸航海レベルの海図が対応している縮尺範囲は1/80,000~1/300,000となり、それ以外の縮尺では正しく表示されない場合がございます。また収録されている情報もアプローチレベル・入港レベルに比べて粗くなりますので、アプローチレベル・入港レベルを併せてご利用になることをお勧めいたします。
Q04. 契約後1年経つとどうなるのですか?
A04. 水路通報のダウンロードができなくなり、電子海図を最新の状態に保てなくなります。有効期限の2ヶ月前から更新手続きを行うことができ、その場合の費用も1セル550円(税抜)です。
Q05. 最近できた灯台が表示されていません。どうやったら表示されますか?
A05. 電子水路通報を利用して海図を最新の状態にすることができます。電子水路通報は日本水路協会のホームページからダウンロードすることができます。
※契約有効期間中のみ。
Q06. ChartRescue、ChartViewerでは電子海図の改補はできますか?
A06. 電子水路通報からChartRescue、ChartViewer用改補データを作成することができます。改補データの作成は、1度の電子水路通報に対し1度実行していただければ結構です。製品と同時にインストールされるデータ管理ツールを用いて、電子水路通報を適用してください。